ミックス音源の作り方 Windows編
MIX音源を作るためのソフトの紹介
ウインドウズPCなら
アナログレコード取り込みには「デジオン」
ミックス編集には「MixPad」
マックなら Garage Bandですべてが可能
MIX音源の作り方(豊富なサムネイル付きで詳しく解説します)
ミックス音源の作り方 Windows編
ミックス音源とは、曲と曲を結びつけた、それなりの長さの音源のことをいいます。
クラブでDJが次々に曲をつないでいく感じのイメージです。
MIX音源を作るためのソフトはなにが使いやすい?
これまで長年パソコンでミックス音源を作ってきました。
その間、たくさんのソフト(アプリ)を試してきました。
マックに乗り換えたのはつい最近なので、ほぼウインドウズPCで行っていました。
いろいろ試行錯誤しながら最終的に落ち着いたのが、以下のソフトです。
❶ ウインドウズなら「MixPad」と「デジオン」
❷ マックなら「Garage Band」
ウインドウズPCで、ミックス音源を作るためには、ふたつのソフトが必要になります。
ひとつが、アナログレコードを取り組むためのソフト「デジオン」、ひとつが、ミックス編集ソフト「MixPad」です。
MixPad というソフトについて(ミックス編集用)
「NCH software」というオーストラリアの会社が出しているソフトです。ミックス編集用に、もうかれこれ10年以上使っています。
直感的に使うことができ、この手の音楽ミックスソフトでは、一番、わかりやすく使いやすいです。
とはいえ、問題がないわけではありません。
主に三つの問題があります。
ひとつは、無料フリーソフト、のような感じで宣伝している点です。
無料という言葉に飛びつくと、不満だらけになります。無料で使える部分はとても少なく、せっかく作ったミックス音源を保存できなかったりすることがあります。つまり、無料では、ほとんど使い物にならない、と思っていいと思います。
もうひとつは、無料でMixPadだけダウンロードすると、知らないうちに、目的以外のソフトもダウンロード・インストールされてしまうこと、です。これもなかなか、嫌だなあ、と思ってしまいます。
そして最後のひとつは、例えば、いらない、と思って、ソフトをアンインストールしようとしても、うまくできずに、残骸が残ってしまうことが往々にしてあることです。
そのあたりは、NCH アンインストール、と検索すると、いろいろ出てきて、無料版を入れてみたけれど、アンインストールしたくなった方は、参考にされると良いと思います。
ですから、ちょっとマルウェア、アドウェア、のようにもとらえられがちなソフトでもあります。
このように、結構クセのあるソフトなのですが、
無料ソフトと思わずに、お金を出して買う、と決心して、実際にお金を払って購入さえすれば、とても使いやすいソフトです。
ソフト自体の出来は、僕としては満足しています。
ただし、このソフトでできるのは、いくつかの音源をつないでいくことのみです。
DigOnSound X Express というソフトについて(アナログレコード取り込み用)
こちらは株式会社デジオンという日本の会社が作っているソフトです。
無料版というものはありませんが、日本の企業でもあり、まあ、妥当というか、安心して使うことができます。
僕もアナログレコードの取り込みでは、10年以上、このデジオン一択でやってきました。
「デジオンサウンドXエクスプレス」7000円ぐらいの商品です。
ただし、この製品は2020年5月で販売終了となり、新たなソフトにアップグレードするようです。
現在のものでこの値段ならまあいいか、というのが僕の見解ですが、実際に購入する方は、このあたりもチェックしてください。
ウインドウズで、ミックス音源を作るなら、この、デジオン➕MixPadという組み合わせが、現在では、ベストのように思います。どちらも製品版が必要で、それなりに高いような気もしますが、他に満足する代替はない、というのが、試行錯誤しながら長年こうしたミックスを作り続けている僕の判断です。
マックなら、Garage Bandというソフト(アプリ)一択
もしあなたがマックを使っているなら、「Garage Band」というソフトで、アナログレコード取り込み、Mix音源作成の両方ができます。
ただ、最後に音源をMP3化することだけはできないので、フリーソフトなどで対応することが必要となります。
Garage Bandでのミックス音源の作り方については、こちらの記事を参照してください。
「MixPad」を使ってのミックス音源の作り方
それでは、MixPadを使ってのミックス音源の作り方を説明します。
❶ どのようなテーマでミックスするかを決めよう
DJにとって大切なのは、たとえば、時間を1時間与えられたら、どのようなテーマで、どんなふうに曲をつないでいくか、を考えることです。
ミックス音源もそうで、今回のテーマはなににするか、そこさえ決まれば、あとは、記憶のなかの音源を引っ張り出して、これを最初に、次はこれ、そしてここで、こう盛り上げて、続いて、これで、最後は、これ、といった感じで、ストーリーが出来上がります。
そこまでできれば、あとは音源をつないでいくだけです。
リアルDJと違い、デジタルの波形を見ながらつないでいくだけなので、そんなに難しくありません。
もちろん、つないでいくうちに、当初のセットリストとちがってきて、あ、この曲のあとは、これがいいな、という感じで、軌道修正することも、あります。
もちろんリアルDJの場合も、お客さんの反応で、レコードバッグの中から、当初と違ったモノを取り出して、すかさず投入、なんてことは、結構あることなので、こうしたミックス音源作りでも、流れ、というものが一番大切かもしれません。
そして、もうひとつ。
ここは、僕のミックスの特徴のひとつですが、英語のナレーションの曲紹介を入れています。
これを入れることで、飛躍的に聴取数が伸びました。外国人のフォロワーもすごく増えました。
やはり、音楽好きは、曲の情報を知りたいのだなあ、と思います。
そのナレーションの入れ方についてもサムネイル付きで説明していきたいと思います。
❷ 実際につないでみよう
それでは実際につないでいきましょう。
まず、自分のデータベースから今回のミックスに必要な曲をわかりやすいところにフォルダを作って、入れていきます。僕の場合、1時間のミックスで12、3曲選びます。
この選ぶ作業がとても大切です。曲順を考えながら選びます。
選び終わったら、ミックス作業のほぼ80%は終わっている、と思ってもいいと思います。
候補曲を選び終わったら、MixPadを開きます。
これがその場面です。
僕は、1トラック、2トラックにナレーションを入れるので、音量フェーダーをプラス8ぐらいにします。
この部分が音量フェーダーです。
曲を入れたいトラックをクリックして、ファイルを追加していきます。
こんな感じで、トラックに音声ファイルが追加されます。
最終的にはこんな感じになります。
1トラック、2トラックの短いファイルは、曲紹介などのナレーションファイルです。
全体的には、こんな感じになります。
音源によってはやや音量にばらつきがあるので、先ほど紹介した音量フェーダーで微調整します。
ミックス音源の作り方は、これだけです。
結構簡単です。
最後にナレーションの作り方を紹介します。
英語音声作成サイトをいろいろ試したのですが、このサイトが一番、アナウンスが自然で気に入りました。
❸ MP3音源(320kbps)でエクスポートしよう
では、楽しく豊かなDJライフを!