今こそ聴きたいレアグルーヴ名曲選 Vol.1
今こそ聴きたいレアグルーヴ名曲選
第一回目は、この曲から。
obeah woman 1974 Nina Simone
ニナシモン、1974年のライブアルバムから。
この傑作アルバムには、Funkier Than a Mosquito’s Tweeter というキラーチューンが入っていますが、今回はアルバム最後のこちらをセレクト。
ビリーホリディと並び称されるスピリチュアルな歌声とアフロリズムの融合が、さすが、姉御って感じで、最高です。
comin’home baby 1968 Peddlers
続いて、イギリスのモッズ・ジャズ・トリオの、これまたハモンドと渋い歌声にヤられてしまうレアグルーヴ。
ピーターバラカンもどこかで書いていましたが、イギリスって国は、こうしたオルガンジャズファンクが本当に好きですね。
このアルバムは、これ以外にも、使える曲多しの、やはり傑作と呼んでいいでしょう的アルバムです。
it’s Your World 1976 Gil Scott-Heron and keyboardist Brian Jackson
説明不要のレアグルーヴを代表する楽曲です。
ギルスコットヘロンの代表作でもあるライブアルバムから。
これ以外にも、The Bottle など、1990年代、世界中のクラブを席巻したキラーチューン満載の名盤より。
とにかくカッコいいとしかいいようがないです。
space the place 1974 sun ra
続いては、サンラ、御大です。
サンラのなかでは、どちらかといえば、とっつきやすい、というか、有名というか、一般的というか、つい口ずさんでしまうような
スペースザプレイス〜、って感じですが、
sun ra って人は、やはりすごい人、としか言いようがありません。
「お前が知らない音楽を聴きたいんだ。それをやってくれ」と、サンラオーケストラのミュージシャンに要求した、という逸話があります。
とにかく、あっち側の、すごい人なのです。
not yet 1976 Grover Washington, Jr.
サンラの後では、至ってまともな、というか、とても綺麗に聞こえるグロバーワシントンJRのフュージョンジャズファンクです。
あのクリスタルな人も、基本はこんな感じの、しっかりとしたジャズマンなのです。
とにかくエリックゲイルのギターピッキングが正確すぎて、普通に気持ち良い曲です。
walter l 1968 Gary Burton Quarte
続いては、ゲイリーバートンのジャズヴィブラフォンとラリーコリエルのギターが冴え渡るライブ盤から。
ヴィブラフォンという楽器の魅力は、ロイエアーズではありませんが、とにかく凄まじく、これさえ入っていれば、曲がしまって、全てがレアグルーヴに聴こえてしまいます。
love your brother 1974 WELDON IRVINE
これまた、ギルスコットヘロンと共に、レアグルーヴのマストアイテムだったウェルドン・アーヴィンの代表曲です。
この人は、とにかく風貌からしてモダンで、レコードジャケットもそそるものがあり、
ギルスコットヘロンがレアグルーヴ界の哲学者とすれば、レアグルーヴ界の王子様はこのアーヴィン様なのです。(あくまで私見ということで。。。)
WOULD YOU BELIEVE IN ME 1973 JON LUCIEN
こちらもまたレアグルーヴ定番と言ったジョンルシアンです。
とにかくアルトな声と、南太平洋的な南十字星といった感じの、若干辺境的なイナタイ感じがまたたまらないジョンルシアンなのです。
one 1969 Leon Thomas
続いて、スピリチュアルジャズの大御所、レアグルーヴ界の三波春夫、レオントーマスです。
とにかくヨーデル唱法が、かの大滝詠一大先生にも影響を与えたとか与えなかったとか。
完全にあちら側の凄まじい演奏を聴かせてくれます。
milestones 1988 louie ramirez
ラテン・ヴィブラフォン奏者ルイ・ラミレスの、マイルスディビスカバーです。
やはりサルサというか、ラテン音楽は、とにかく血湧き肉躍ります。
そこにヴィブラフォンが入ると、もう敵なしです。
James Mason 1977 rhythm of life
すみません。さっきはウェルドン・アーヴィンをレアグルーヴ界の王子様と呼んでしまいましたが、この人を忘れていました。
彼、ジェームスメイソンこそ、たぶんレアグルーヴ界の真の王子様なのではないでしょうか。(どっちだっていい? 確かに。。。)ということで、怒涛のレアグルーヴ名曲選はこれでおしまいです。
いかがだったでしょうか。
これからも素晴らしいレアグルーヴの曲の数々を紹介していきたいと思います。
(名曲選・これまでの記事)