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小説

風街をあつめて(5)

松本隆、5回目です。                   松本隆の項は、 前回で終わったつもりでしたが、 確かに語りたいことは、ほぼ、終わったのですが、   ですから今回は、蛇足、というか、スピンアウトというか、   そんな内容です。         […]

風街をあつめて(4)

風街についての考察4回目です。                 風街をあつめて(3)で、風街を可視化しました。 1950年代の南青山です。   もう一度、写真を載せます。     この写真は、国土地理院が公開している1945年〜1950年の南青山〜西麻布の航空写真です。 真ん中は青山霊園で […]

風街をあつめて(3)

風街をあつめて、3回目です。         今回も、松本隆です。           松本隆に「微熱少年」というエッセイ集があります。 初版は1975年です。   「風のくわるてつと」が、松本隆にとって、青春の墓標とすれば、 こちらは、微熱からの卒業、でしょうか。 「風のくわるてつと」では、まっす […]

風街をあつめて(2)

前回記事で、 現代Japanese popsのルーツは、 港区音楽だった的なことを話しました。 今回は風街の住人、松本隆について、深く考えてみます。                           松本隆は1949年7月16日、東京都港区南青山で生まれます。 星占い […]

WEB/STORY「哀しき70’s Kids」ch.14 最終章

「僕たちはみんな、哀しき70’s kids」   とりあえず思い出話はこれで終わりだ。 だが、往々にして、こういう話には後日談がある。       「それで、夏美ちゃんや春菜ちゃんは、夏休み、何、やっているの?」僕は運転しながら助手席の真理に訊いた。 「夏美は中学生だから毎日部活。それから塾の夏期講習。演劇部なんだ。演劇、相当好きみたい。しかも古 […]

WEB/STORY「哀しき70’s Kids」ch.13

  「そのとき、僕たちはたったの中学三年生だったんだ」   光が差し込んでいる。 一瞬僕は自分が森の奥深くにいるように思えて飛び起きると、そこは吉田さんの家の応接間だった。朝の光が応接間に舞う淡い塵にキラキラ反射していた。人の気配がして振り返るとそこに真理が座っていた。彼女がなぜここにいるのか一瞬わからず、けれど寝る前の吉田さんとのいきさつを急に思い出して、真理の顔をまともに見 […]

WEB/STORY「哀しき70’s Kids」ch.12

WEB/STORY「哀しき70’s Kids」ch.12   「俺は、最低の男、なんだ、、、」     吉祥寺駅を降りると改札口で手を振っている女性がいた。 「吉田真奈さん。私のピアノの先生」その女性を真理はそう紹介した。吉田さんは世間一般のピアノの先生イメージとはまったく違う、洗いざらしの白いTシャツにこれまた洗いざらしのところどころ破けたジーンズ、背は […]

WEB/STORY「哀しき70’s Kids」ch.10

「夕暮れの河原、僕と真理と、蕪谷だけの、川の音」 二学期になった。 朗報があった。シンプルドリームの学校祭出演に正式許可が下りたのである。これはもう山田正義、坂下真理、染谷美保、という優等生トリオの信頼の賜以外の何ものでもなかった。だから練習にも自然と熱が入った。週一回、日曜の午後、僕達はヤマさんちの納屋で練習した。ドラムはいなかったが、それでも僕達は真剣に練習した。これなら蕪谷に聞かせても文句は […]

WEB/STORY「哀しき70’s Kids」ch.9

WEB/STORY「哀しき70’s Kids」ch.9     それから僕達は何度か蕪谷の蔵で練習をした。 練習するたびにうまくなる手応えを誰もが感じていた。 心をひとつにする喜びも感じていた。 僕達はもう、正真正銘の仲間だった。 ヤマさん。僕。ダースコ。坂下真理。染谷美保。蕪谷樹一郎。 五人のシンプルな夢を目指す仲間。 でも。 突然、大事件が勃発したのだった。 & […]

WEB/STORY「哀しき70’s Kids」ch.8

  WEB/STORY「哀しき70’s Kids」ch.8   「バンドが転がり始めた。蕪谷が、オレたちの仲間になったんだ」   夏休みになった。 蕪谷は一度も登校してこなかった。 僕とヤマさんは例の道を調べまわったが、場所を特定することはできなかった。 そして、夏休みになった。 そう。夏休みに。 中学最後の夏休みに。 1975年の夏休みに、なったんだ。 […]

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